これまでお取引のある大手飲料メーカーだけでなく、飲料以外の分野で新たに飲料を作りたいというお客様が増えています。飲料以外の分野のお客様の開発に携わることで、これまでとは異なる考え方に触れることができます。また、大学研究機関との取り組みを通じて、大学のシーズや先生方の知見を飲料の開発や製造に活かしています。このように、さまざまな分野や大学研究機関との関わりを通じて新しい視点や知識を得ることで、自分の開発の幅が広がっていくのが楽しいと感じています。
また、前職では調味料の開発をしていましたが、調味料は最終的にお客様の使い方によって決まります。一方で、飲料は消費者が開けた後すぐに口にするものなので、自分が設計した味や香りをそのまま消費者が味わうことになります。そのため、自分が作った飲料を何度も試飲しながら試行錯誤を重ねることが大事で、そこが飲料開発の面白さだと思います。
開発部に配属後、あるクライアントの商品のリニューアルの試作に携わりました。先輩社員と話をしながら、何度も試作改良を繰り返し、つい先日クライアントからOKを頂くことができました。多くの原料や機械の使い方など、日々学ぶことが多く、最初はなかなか実感が湧きませんでしたが、クライアントの商品に携わることができ、とても貴重な経験となりました。先輩社員の協力を得ながら、早い段階から経験を積み、自分の成長を実感できること、それがニッセー開発の楽しさだと感じています。
10年間の開発経験を通じて、おいしい飲料を作り、お客様に「おいしい」と言っていただけることが当たり前だと自分に言い聞かせています。私は前例がないような商品を作るなど、これまで誰も挑戦していないようなことに取り組む機会が多く、さまざまな経験を積むことができました。前例がないとレシピ設計もその後の検証もかなり大変だし、1回で上手くいくことなどありません。こうした前例のない難しい仕事は実際に成功したときには、誰もやったことのないことを開拓したという達成感がとても大きいです。こうした挑戦を通じて、開発の幅が広がり、お客様への提案の幅も広がっていると感じています。